オタクのハートはもう限界だ

ねこ二匹と暮らすサッカー大好きおたく社会人の片思い※年下彼氏にクラスチェンジした!

ほぼカップルだった社会見学

夢と魔法の国で告白やらなんやらのお膳立てをしようと思っていたらジュンタロウが先走ったため、私たちの一週間記念はまさかの夢と魔法の王国である。

 

カップルの記念日の類は「最初から飛ばし過ぎると後からキツイよ」というコラムを読んだことがあるのだが、飛ばし過ぎて意味がわからないこの有様を二人で大笑いしているしおいしいと思っている。

 

というこんなスタートであったが一か月記念は「電話で記念品の検討会」であった。
まさかジュンタロウとこんな会話をする仲になるとは思ってもいなかったから、人生何が起こるか本気でわからないなあと改めて驚いている。

 

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再会から2か月した頃、ジュンタロウが再び我が家に遊びに来た。
前回と異なり、特急列車かつ始発で来るという気合の入れっぷりである。

 

このときLINE上に作ったアルバムには「秋の社会見学」と名前がついていた。ということで「社会見学」と呼ぶ。


タイミングとして10月の下旬であったが、このとき対面で会うのは一か月振りといいつつLINEは毎日のようにしていたタイミングであった。
この段階あたりから「一緒に」というような単語が増えていたように思う。


あまり考えないようにしていたが、ジュンタロウの中で私は無事「安心できる枠」に収まっていたようだった。

このころから温泉やらなんやらという色っぽいスポットが話題に出るようになっていたが、ジュンタロウも慎重になっている印象があったから2人してじわじわと様子をうかがっていたように思う。

 

あとから妹に「意見交換くらいせえよ」とあきれられたものだが、ジュンタロウがまだ前妻への未練とか後悔といったボヤキを多くしている時期だったのもありどうしてもその気にならなかった。


自分の気の長さに万歳であるが、同じくらい「そのくらい許せよな」という私なりのワガママでもあった。


そんなこんなで博物館だ。私が幼少から愛する場所であり、県内でも有数のデートスポットである。
この博物館はかなり特殊で、展示物全てを見ようと思うと数日を要する広大さと情報量がある。
だがツボに刺さらないと「つまんない場所だな」という認定を受けてしまうなかなかにハイリスクハイリターンな場所であった。


実は私は、10年前の友達時代にジュンタロウと一緒にここに来たいと思っていた。
「絶対面白いだろうな」と思っていたし、感動とか感想といったものを共有したかったからだ。


当時は結局叶わなかったし、あの頃私たちが会うタイミングと言えば「ジュンタロウが友達を引き連れて遊びに来るとき」だけだったからやはり奴からの脈らしいものはなく、そもそもの実現は難しかった。


だから今このタイミングで来ることになろうとはと、ものすごい驚きと感慨をもってこの日までスケジューリングを進めていった。


結果としては、ジュンタロウは数百枚に及ぶ写真を撮りつつねっとりと展示物を見ていたおかげで全部を周り切ることができなかった。

これに関しては事前に「絶対時間足らないよ」と話していたことがその通りになったのでジュンタロウも大笑いし再訪を誓っていた。


この「絶対また来る」という言葉は、この関係が続く保証がなかった頃の私にとってはすごく救いでもあったし、しかし同時に「なんでそんな簡単に言えるんだよ…」という不安の種にもなった。


私は奴のスマホ画面を見たことがあるのだが(スクリーンショットが届いたときたまたま見えた)そこにマッチングアプリが入っていたのをうっかり見てしまった。


今でこそ消えているだろうが当時は「やっぱり自分は気晴らし相手でしかないかあ」と落ち込んだものだった。

 

このとき「ずるいなあ」と思ったことの筆頭としては「今ここで“彼氏ができたから私はこのへんで…”と去ったら、奴は生きていけるのだろうか」という疑問とその回答についてだ。


聞いたことはないのだが、おそらく奴は生きていけなかったと思う。

 

辛いこと、思わず泣いてしまったことなどがあれば私に連絡をしてきたメンタルよわよわ男だ。

「今までありがとう」と口にはするだろうし、連絡も絶つであろうなとは思うがそのあとどうするのだろうかと心配する気持ちが強かった。

 

とはいえこれも、奴から離れないでいる言い訳に過ぎなかったかもしれないなと今なら思う。


そういう意味ではジュンタロウも都合よく私を使って離れない言い訳にしてくれたなと解釈できるし、イーブンだからまあいいかとフワっと扱うことができる記憶となった。

 

話しは戻って、社会見学である。

 

博物館では、アイスを買ったらそこの係員の方に「カレと二人で食べなよ」と言われておまけしてもらったり、カップルでやるとおもろそうだよねというアクティビティを冷かしてみたり、初めてツーショットを撮ったり……というかんじで、私が勝手にドキッとするようなイベントが多かった。

 

間接キスみたいなのもこのあたりから解禁しまくった。

 

なんだったんだろうなあ~と思いつつ、私の家に帰った後は私が飼う猫と遊びつつ晩御飯にカレーを食べに行き、少しだけ私の家の周りを散歩した。


私の住む場所はいちおうは大都会の類だから、歩くだけでいろいろとある。


都会の少しもの悲しい情緒みたいなものや、煌びやかな大通りの陰にある裏道、そこにひっそり佇む老舗の料亭…といったかんじのものをいろいろと見て周ることができた。


奴に散歩習慣はおそらくないのだが、私たちはよく歩いていろんな場所に出掛けているように思う。

 

10年ほど会わなかった穴埋めのようなことをしているのだろうか。


こういうところにエモさを感じるのは、今はわかっているのだが同じ感性だったからこの時点でそのすり合わせをしていた自分かなりナイスである。


家に帰ったあとは普通に別々で風呂に入り、別々の寝床で寝て、翌朝は朝に弱いジュンタロウの起床を待ちつつ、ショッピングセンターに行って二日目を終えた。


初日が刺激だらけだったから、二日目は低刺激でよかったと感じている。
このあたりで「ジュンタロウの奴、体力ないな」と私も気付き始めたからこれ以降はその手の気遣いもできるようになった。


こうしてお互いを知っていくんだなあとふわふわと考えていたが、ここにきて「ジュンタロウの方が多くこちらに来ている」と気付いた私はこれ幸いと次の作戦に出た。

 

 

「同じ数だけ遊びに行く」という作戦である。

 


ということで社会見学の次は奴の家に遊びに行った。


トラウマやらなんやらでいっぱいのあの家である。

 

案の定、私は使い物にならなかったのだがまたそれについてはそのうち書いていこうと思う。